封印が解ける時
「薔薇のない花屋」さんの、竹内結子のナース姿を見ていると、うーん、またまたどうしてもあのドラマを思い出してしまう。実は長いこと封印していてそのドラマの本編は見ていない。いや、封印とか大げさなものではなく、見始めると止まらなくなるので、スペシャルで間に合わせるとか、その程度のことだけど。 前にも書いたエンドロールにも触発され、いきなり見てしまった。「白い影」第一話。
私はこの時のちょっとあどけない幼い、ほっぺふっくらの竹内結子が好きだ。 今彼女はすっかり大人の女性になった。 竹内結子は、数ある女優の中でも、その中で実力ある一握りの女優の中でも、とびぬけて演技力と魅力を持つ女性で、実は「白い影」での彼女のなくしてはもっとつまらないものになった危険性もある。キャスティングが成功の80%(?)というのはホントだな、って思う。彼女の演技力もさることながら、とにかくその人を惹きつける魅力は特筆すべきものだろう。 特に笑顔が最高級だ。
あらためて「白い影」第一話だが、その竹内結子の持つオレンジ色の暖かさが春を思わせる。それと対比するように土手に寝転ぶ直江の姿は冷たい水を感じさせ、川に落ちていくみかんがこの物語をこれからを象徴している。
よくできたドラマだな、って改めて思う。 ドラマの途中からようやく登場する直江は、電話の声から入るという演出で、「直江です」という声が答えた途端、倫子も観客もその人から目を離せなくなって引き込まれてしまう。
このドラマには、竹内さん、上川さん、津川さんなどなど、そうそうたる俳優さんが揃っているのだけれど、結局、多くの観客は直江庸介しか見なくなる。中居さんの演技のどこがどう名演なのか、未だに上手くいえないけれど、その存在としての強さは、他の俳優さんが持っているものと異質なのかもしれない。
しかし、存在だけで演技しているわけではなく、例えば私の好きなシーン、喫茶店で泣きながら訴える倫子を見る視線に、細かい心の動きが現れている。自分が死に直面しながら医療に携わっているのに「患者の命なんか軽く見ている」と言われたときの複雑な心持ち、まっすぐに正しい事を訴えるこの娘に恋をしかけている胸騒ぎ。目線、しぐさ、指の動き、喉の動き。
やっぱりこの人の演技に乾いていたんだな、自分は。過度に期待すまい、と思いながら、この人が演技に全身全霊を傾ける姿を早くみたい。
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コメント
春様、いつも読んでくれてサンキュです。
こういう文章はこっぱずかしい、というか・・照れます。
「貝」を見る頃にはまたこんな気分になるんでしょうか。
投稿: あられ | 2008年1月28日 (月) 22時51分
そう、そう、そうよね~と、読み終わって、「カッコイイ!」と。
憧れを持って、あられさんのこういう理性的な文に引き込まれています。
私は、かしこくないから、こう言うように表現してもらえると、自分の思っていたことがはっきりしてきます。
「直江です」の所は、すぐにその声が脳裏によみがえり、中居君の持つ哀愁、中居君根底にある「切なさ」を表現させたら天下一品。
私は、中居君は切なさをとってもよく分かっている人だと思うのです。
上手い役者さんは、口から発する言葉だけで感情表現が出来てしまう。そこに自らの感情を込めなくてもテクニックだけで、怒ったり、笑わせたり、怖がらせたり。
中居君は体の細部にわたって人が気が付かないような所にも気持ちが行き渡っているから、それに見せられたら抜け出せないとかになるのかなと、私は思っています。
ぼけ~とした頭にしゃきーっとしました。
ありがとうございます。
投稿: 春 | 2008年1月28日 (月) 10時07分